院長コラムCOLUMN

中国河南省での漢方研修記①

2025.08.01

この度7月18日から22日までの5日間の日程で、日本東方医学会様主催の中国河南省に中医学(中国の伝統医学)の研修に行ってきました。

河南省は古都洛陽のある場所で、古くから中原と呼ばれ中華文明の発祥地です。中医学もこの河南省から生まれています。この研修は東方医学会の先生たちの間でコロナ前に発案され、この度ようやく実現した貴重な研修会だったのですが有難いことに私にも参加の機会を与えて頂きました。中国に行くのは初めてでした。

現地でのスケジュールは以下の通りです

1日目:新鄭州国際空港に到着 河南省国際交流中心の方々との交流会

2日目:洛陽正骨病院の病院・病棟見学 龍門石窟の観光

3日目:南陽張仲景病院の見学・治療体験

4日目:河南中医薬大学との交流会・附属病院見学

5日目:帰国

 〜出発前〜 明石城のお堀にて

隔週で行っている明石での仕事に向かうとき、明石城のお堀で金色の鯉が一匹だけでぱしゃぱしゃ泳ぎながら私に向かってきました。

「ん?これはなんか意味あるんちゃうかな。」旅の前に、予兆めいた何かを感じた出来事でした。

〜1日目

成田空港にて訪問団の皆様と会合。長瀬真彦東方医学会会長、竹下有訪問団長、仝選甫先生(日本中医薬研究会専任講師、河南中医薬大学日本校友会会長)をはじめ、錚々たる皆様とご挨拶をさせて頂きました。この先生方と知己を得ただけでもすでにこの研修が財産となると言えます。

鄭州到着後、河南国際交流センター(河南省政府系の機関で、河南省の文化を継承・発展されるために国際交流を行っている団体)の皆様が歓迎してくださり食事をご一緒させて頂きました。河南省の元副知事でもある張広智理事長をはじめ、センターの幹部の方々と楽しい時間を過ごすことができました。京都で1年4ヶ月中国語を学んできたの鄭州にて河南省国際交流センターと訪問団の合同写真ですが、簡単な会話だと意外といけそうという手応えを感じることができました。中国語の先生に感謝!

張理事長から「今回の訪問を機に、双方の中医薬分野における実務的な協力を深化させ、この東洋医学の知恵の宝が新たな活力を取り戻し、両国及び世界の人々により良い利益をもたらすことを期待している」と述べられました。これに対して長瀬真彦会長から、河南の中医薬の伝承と革新における成果を高く評価し、「協力を強化し、共に伝統医学の国際的な普及と応用を推進したい」との返答がなされました。「なんかすごい会に参加させてもらってるな。」と身の引き締まる思いでした。

 

帰りに贈り物を頂きました。汝窯と呼ばれる種類の美しい陶器で、汝姿龍頭と名付けられていました。確かに龍頭をかたどった部分がありました。後で調べたところ汝窯とは北宋時代の幻の名窯と呼ばれ宋代五大名窯の筆頭とされるそうです。現代の匠によって再現された中国文化の精髄を頂いたことに、先方の歓迎の気持ちを感じ有り難かったです。

⇨河南省研修記②に続く

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